必携・衛生試験法 第2版

薬学生の衛生薬学実習書を大改訂、薬学教育のコアカリキュラムに対応した待望の第2版!

編 集 公益社団法人 日本薬学会
定 価 4,320円
(4,000円+税)
発行日 2016/10/28
ISBN 978-4-307-47044-5

B5判・280頁・図数:122枚・カラー図数:20枚

在庫状況 あり

待望の改訂版! 薬学教育モデルコアカリキュラムの中で衛生試験法に関する項目を中心にスリム化を図った。実験操作方法にフローチャートを追加して、実験しやすくするとともに操作方法の解説を充実した。最新の基準値等を掲載して、わかりやすく解説した。巻頭に実験器具等のカラー写真や、実験廃液の処理方法を掲載。巻末には最新の薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した。
一般試験法 ※一部抜粋

●巻頭カラー
コアカリキュラム
●廃液の分別と廃棄方法
一般試験法
●機器分析法
 A.クロマトグラフィー
  1 高速液体クロマトグラフィー
  2 イオンクロマトグラフィー
  3 高速液体クロマトグラフィー/質量分析法
  4 ガスクロマトグラフィー
  5 ガスクロマトグラフィー/質量分析法
 B.原子吸光光度法
 C.ICP発光分光分析法
 D.ICP/質量分析法
●遺伝毒性試験法
 A.微生物を用いる試験
  1 細菌を用いる復帰突然変異試験
 B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
  1 染色体異常試験
  2 マウスリンフォーマTK試験
  3 小核試験
 C.げっ歯類を用いる試験
  1 げっ歯類を用いる小核試験
  2 トランスジェニック動物遺伝子突然変異試験
  3 コメット試験

飲食物試験法
●食品成分試験法
 A.無機成分
  1 水分および灰分
 B.窒素化合物
  1 総窒素および粗タンパク質
  2 アミノ酸
 C.炭水化物
  1 糖類
  2 食物繊維
 D.脂質
  1 粗脂肪
  2 化学的試験
  3 変質試験
 E.ビタミン
  1 試料の採取および調製法
  2 脂溶性ビタミンの理化学的試験
  3 水溶性ビタミンの理化学的試験
●食品添加物試験法
 A.保存料
 B.防カビ剤
 C.殺菌料
 D.品質保持剤
 E.酸化防止剤
 F.漂白剤
 G.発色剤
 H.甘味料
 I.着色料
●食品汚染物質試験法
 A.無機化合物
  1 試料の採取および前処理
  2 試験溶液の調製
  3 一斉分析法
  4 各個試験〈カドミウム/水銀/ヒ素/セレン/ホウ酸およびその塩類/フッ素〉
 B.有機化合物
  1 試料の採取および前処理
  2 農薬〈一斉分析法/有機塩素系農薬/有機リン系農薬/カルバメート系農薬 ほか〉
  3 動物用医薬品
  4 その他〈ホルムアルデヒド/メチル水銀/有機スズ化合物〔ジブチルスズ(DBT)、トリブチルスズ
   (TBT)、ジフェニルスズ(DPT)およびトリフェニルスズ(TPT)〕/プラスチック可塑剤 ほか〉

環境試験法
●水質試験法
 A.飲料水
  1 試料の採取および保存
  2 理化学的試験〈温度/pH/硬度/過マンガン酸カリウム消費量/残留塩素/塩素要求量および塩素消費量 ほか〉
  3 細菌試験〈一般細菌/大腸菌〉
 B.下水・汚水
  1 試料の採取および保存
  2 理化学的試験〈温度/透視度/pH/溶存酸素/生物化学的酸素要求量(BOD)/化学的酸素要求量(COD) ほか〉
 C.産業排水
  1 環境調査
  2 試料の採取および保存
  3 理化学的試験
●空気試験法
 A.室内環境
  1 室内空気環境の判定基準
  2 試料採取法
  3 気象条件〈気圧/気温/気湿/カタ冷却力/気動(気流)/感覚温度(実効温度)/熱輻射(赤外線)/照度 ほか〉
  4 粒子状物質、無機物質
  5 有機物質〈アルデヒドおよびケトン類/ベンゼン同族体〉
  6 微生物
  7 騒音〈騒音の尺度/騒音の評価方法/騒音による健康影響/騒音の基準値〉

●薬剤師国家試験 衛生試験法関連問題(第97〜101回)
「必携・衛生試験法」第2版の出版にあたって

 衛生試験法は、ヒトの健康と健全な環境を守るために必要不可欠な試験法であり、衛生薬学教育に欠かせないものとなっている.衛生試験法を取りまとめた解説書には、「衛生試験法・注解」(日本薬学会編、金原出版)があり、1956年に初版が出版されている.また、学生向けには、2000年より「衛生試験法・注解」の抜粋版として「衛生試験法・要説」(日本薬学会編、金原出版)が出版されてきた.その後、6年制薬学教育における衛生薬学系の実習および講義に活用可能な教科書として、また「衛生試験法・要説」の後継版として、「必携・衛生試験法」(日本薬学会編、金原出版)が2011年に出版された.
 6年制薬学教育(2006年より開始)では、薬学教育モデルコアカリキュラムを基本に薬学教育が行われている.この薬学教育モデルコアカリキュラムには、「健康と環境」(衛生薬学領域)が設けてあり、その中の知識・技能(実習)に衛生試験法関連の項目が挙げられている.さらに、薬学教育6年制になってからの薬剤師国家試験に、衛生試験法関連の問題が毎回4〜5題出題されている.このように、衛生試験法は、衛生薬学教育の中で重要な位置づけとなっている.また、学校薬剤師の主な職務としては、学校環境衛生の検査に従事し、学校環境衛生の維持および改善に関し、必要な指導ならびに助言を行うことが挙げられる.したがって、学校薬剤師にとっても、衛生試験法は必要不可欠なものとなっている.
 このような背景のもと、本書は、掲載項目のスリム化と内容の充実を基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、「必携・衛生試験法」の大幅な改訂を行った.特に、掲載項目については、薬学教育モデルコアカリキュラムの中で衛生試験法に関する項目(次ページ参照)を中心にスリム化を図った.改訂の特徴として、「衛生試験法・注解」に収載されている試験法をもとに、操作方法にフローチャートを追加して実験しやすくするとともに操作方法の解説を充実したこと、滴定反応の図解を追加することで滴定反応の原理を理解しやすくしたことなどが挙げられる.また、巻頭カラーページに実験器具の写真や滴定の終末点の写真を掲載した.さらに、巻頭には実験廃液の処理方法を、巻末には第97〜101回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した.このように、本書は学生諸君が堅苦しい思いをせずに衛生試験法を学ぶことができる実習書となっている.
 本書は初版の大幅な改訂であったため、編集委員には懇切丁寧に、しかも献身的に作業していただいた.無事上梓の運びになったのは、編集委員の多大なご尽力の賜であり、ここに深く感謝の意を表したい.
 末筆ながら、本書は、金原出版編集部の支援のもとで上梓に至ったことを記しておきたい.特に、大塚めぐみ氏の迅速かつ丁寧な対応に、心より謝意を表する.

平成28年9月
日本薬学会 環境・衛生部会
試験法出版委員会
必携・衛生試験法編集委員会
委員長 佐藤 雅彦