上腕骨近位端骨折 適切な治療法の選択のために

骨折型別の治療方針、症例検討など、適切な治療法選択に役立つ情報満載の実践書

編 集 玉井 和哉
定 価 7,480円
(6,800円+税)
発行日 2010/11/15
ISBN 978-4-307-25149-5

B5判・176頁・図数:326枚・カラー図数:5枚

在庫状況 あり

人口の高齢化に伴い増加の一途を辿り、以前にも増して難しい対応が迫られる上腕骨近位端骨折。その歴史的変遷や分類(AO分類/Neer分類)、診断から治療原則、保存療法、手術療法、骨折型別の治療方針まで、治療者が知りたい情報を網羅した。また、1症例について3名の著者がそれぞれの対応法を述べた症例検討の章も設け、日常診療で遭遇する疑問に答えうる一冊に。適切かつ合理的な治療法の選択に役立つ、整形外科医、外科医必読の実践書。
第I章 総論
 1.上腕骨近位端骨折の疫学
 2.上腕骨近位端の機能解剖と骨折発生メカニズム
 3.上腕骨近位端骨折の治療と骨密度
 4.上腕骨近位端骨折の画像診断法−単純X線、CT・三次元CT、MRI
 5.上腕骨近位端骨折後の上腕骨頭壊死
 6.上腕骨近位端骨折治療の歴史的変遷
 7.小児の上腕骨近位端骨折の治療原則
 8.成人の上腕骨近位端骨折の治療原則
 9.治療成績評価法

第II章 分類
 1.上腕骨近位端骨折の分類の歴史的変遷
 2.AO分類の特徴と運用法
 3.Neer分類の特徴と運用法
 4.分類の目的と限界

第III章 保存療法
 1.徒手整復法
 2.早期運動療法
 3.保存療法の限界−どこまで保存的に治療できるか?

第IV章 手術療法
 1.創外固定
 2.Kapandji法とその変法
 3.All-in-One nail固定
 4.Ender釘固定
 5.髄内釘固定
 6.プレート固定
 7.人工骨頭置換術
 8.手術に伴う合併症とその予防
 9.手術後骨片転位の許容範囲と対処法

第V章 骨折型別の治療方針
 1.1-part骨折
 2.2-part大結節骨折
 3.2-part外科頚骨折
 4.3-/4-part骨折
 5.外反嵌入骨折
 6.偽関節に対する治療
 7.骨粗鬆化の高度な症例の治療

第VI章 症例検討−私ならこうする

◆索引