患者さんのための 乳房温存療法ガイドライン 正しい理解をもって治療をうけていただくために

標準的な乳房温存療法の実施要項の研究班
定 価 1,080円
(1,000円+税)
発行日 2005/10/20
ISBN 978-4-307-20215-2

B5判・40頁・図数:19枚・カラー図数:2枚

在庫状況 あり

 乳がんの手術法は現在,乳房を取る乳房切除術と乳房を残す乳房温存手術の2つが大きな柱となっています。乳房切除術はがんが大きめであったり,しこりが多発していたり,検査によってしこりがまわりに広く広がっているのがわかったような場合に行われます。これに対して,乳房温存手術は,がんの広がった部分のみを切除すること(局所切除)が可能であって,手術後の美容も満足させることができる場合に行われます。もちろん小さいがんでも予想以上に広がっていて温存手術ができないこともあり,反対に大きめのがんでもうまく局所切除できることもあり状況はさまざまです。
 本ガイドラインは日本を代表する乳がん治療施設14の責任者17名の合意に基づいて標準的といえる乳房温存療法を一般の方々に対してまとめたものです。このガイドラインを参考にして乳房温存療法がどういうものであるかの全体像をよく理解して,自分が受けている,あるいは医師から提案されて受けようとしている方法が標準的といえるものであるかどうかの判断に役立ててほしいのです。
おもな内容
■がんの実態を把握(画像診断)
マンモグラフィ/超音波検査/MRI,CT/参考書
■温存手術に適した乳がんとは(適応)
腫瘍の大きさ/年齢/リンパ節転移の程度/乳頭−腫瘍間距離/多発病巣/乳管内進展の画像評価/手術後の放射線照射/再手術(乳房切除)の適応/非浸潤性乳管がん/術前化学療法/参考書
■手術の方法(手術法)
術式/手術のデザイン/乳腺切離/術中,術後断端細胞診,組織診/欠損部の補填/腋窩リンパ節郭清/排液チューブ/皮膚縫合/標本の取り扱い/術前化学・ホルモン療法後の乳房温存手術/リハビリテーション/参考書
■病理検査について(病理検索)
乳がんの発生部位と広がり方/乳房温存手術とがんの取り残し/手術標本の病理学的検査方法/断端陽性とは何か/病理検索の重要性と限界/参考書
■放射線治療の重要性(照射法)
放射線治療の目的/乳房温存手術後の放射線治療/放射線治療を受ける病院/放射線治療の手順/乳房への放射線治療法/乳房への放射線治療の副作用/参考書
■効果的な化学療法・ホルモン療法とは(化学・ホルモン療法)
術後療法/術前療法/参考書
■よりよい日常生活にもどるために(整容性とQOL)
QOLの測定方法/乳房温存療法とQOL調査結果/乳房温存療法後の乳房の美容面の評価法/参考書
■「標準的な乳房温存療法の実施要項の研究」班 構成組織