知らなかったでは済まされない! 糖尿病コンサルトの掟

糖尿病合併症・併発症を見逃さないためのコンサルテーション・スキルを徹底解説!

編 著 岩岡 秀明 / 栗林 伸一
定 価 3,672円
(3,400円+税)
発行日 2016/06/20
ISBN 978-4-307-10177-6

A5判・216頁・図数:50枚

在庫状況 あり

内科医は誰でも糖尿病患者の主治医になる可能性がある。しかし、すべての合併症を主治医だけで解決することは難しく、他科にコンサルトする機会が多くなる。本書はコンサルトの重要性を改めて伝え、円滑にコンサルトするためのタイミングや注意点、主治医としての日常診療の心構えについて解説し、コンサルトを受ける専門医の姿勢や患者に対する配慮に関しても触れている。コンサルテーション・スキルを高めるための必携書である。
第I章 コンサルトにあたって

1 コンサルテーションのコツ(コンサルトするとき・されるとき)
2 合併症を出さない・見逃さないための日常診療の心がけ


第II章 他科にコンサルトするとき─どのタイミングでどう紹介する?

1 どう専門医に紹介するか
2 高度肥満
3 眼科との連携
4 腎症
5 神経障害
6 大血管障害
7 足病変
8 認知症・不眠・うつ
9 歯科との連携


第III章 コンサルトを受けたあと─専門医の力を発揮する

1 専門医がコンサルトを受けたらまずすること
2 血糖コントロールが不安定な場合
3 急性合併症
4 周術期の血糖管理
5 消化器疾患のある場合
6 薬剤性高血糖および低血糖への対応
7 がん患者への対応
8 妊娠糖尿病

索引
 2012年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人は約950万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約1,100万人と推定されています。このように糖尿病患者が急増した背景には、食の欧米化、身体活動の不足、夜型の生活など国民のライフスタイルが変化したことや、生活水準および治療水準が上がって国民が長寿になったことが理由と考えられています。

 さて、糖尿病患者には継続的な通院治療が必要ですが、国としては医療資源と医療財源の面から、外来通院は病院医師よりも開業医や診療所の医師にできるだけ任せる方針ですし、事実、糖尿病患者の多くは地元の医療機関に通院され治療されています。したがって内科診療している医師は、糖尿病の専門であろうとなかろうと、誰でも糖尿病患者の主治医になる可能性があるのです。

 一方、糖尿病は多種多様な合併症を伴いますが、すべての合併症を主治医だけで解決することは難しく、専門医にコンサルトや紹介する機会が断然多くなってしまうのも糖尿病の特徴です。一体、どういう場合に、どのようにコンサルトや紹介をしたら良いのでしょうか?

 本書は、専門医や他科にコンサルトすることの重要性を改めて伝えています。その上で、円滑にコンサルトするためのタイミングや注意点、コンサルト以前の問題として主治医として守るべき日常診療での心構えや、糖尿病合併症・併発症を見逃さないための必須な検査について解説しています。また本書では、コンサルトを受ける側の専門医についても、どのように答えるべきかだけでなく、その姿勢や患者に対する配慮に関しても触れています。

 糖尿病患者の主治医となっている臨床医、これから糖尿病診療に関わる可能性のある研修医、患者を紹介される側の糖尿病専門医および他の関連する専門医には必読の書と言えるでしょう。本書が、互いのコンサルテーション・スキルを高め、病診・診療連携において良好な関係を作るきっかけになることを強く願っております。

 最後に、多忙の中、原稿を分担執筆して頂いた諸先生方、企画から出版に至るまで細かい配慮をして頂いた金原出版株式会社編集部の西口美樹さんに感謝致します。


2016年5月

船橋市立医療センター代謝内科 岩岡 秀明
三咲内科クリニック 栗林 伸一
岩岡 秀明(船橋市立医療センター代謝内科部長)編著
栗林 伸一(三咲内科クリニック院長、理事長)編著
山口 崇 (東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病内分泌代謝センター助教)
齋木 厚人(東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病内分泌代謝センター講師)
龍野 一郎(東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病内分泌代謝センター教授)
松尾 哲 (成田赤十字病院糖尿病・内分泌代謝内科部長)
西村 元伸(国立病院機構千葉東病院副院長)
藤原 敏正(千葉県済生会習志野病院診療部長)
三村 正裕(千葉労災病院糖尿病・内分泌内科部長)
大野 友寛(千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科)
小林 一貴(千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科)
横手 幸太郎(千葉大学医学部附属病院副院長/糖尿病・代謝・内分泌内科教授)
山本 恭平(千葉市立青葉病院院長)
橋本 尚武(東京女子医科大学八千代医療センター/糖尿病・内分泌代謝内科教授)
大橋 健 (国立がん研究センター中央病院総合内科長)