こんなときどうする!? 実践感染管理

実践的かつすぐに役立つノウハウを満載!ICD、ICN、ICMT、ICPS必携の書

編 集 浅利 誠志 / 木下 承晧 / 山中 喜代治
定 価 6,160円
(5,600円+税)
発行日 2011/01/31
ISBN 978-4-307-10146-2

B5判・368頁・図数:201枚・カラー図数:151枚

在庫状況 なし

第1章では、消毒・処置・滅菌の必須知識、微生物種類別・感染部位別・職業別対処法、めったに遭遇しない1類感染症を概説。第2章では、常在菌・病原菌・診断と治療・感染症法と届け出・アウトブレイク監視・サーベイランスなど感染管理の基本的事項について解説。第3章では、代表的な細菌、真菌、寄生虫、ウイルスの写真を掲載し、形態、染色性、疫学、病原性、培養情報、治療薬、治療法を解説。第4章では、医療関連者管理、施設管理、院内感染対策組織管理、職員教育などを実践的に解説。
Introduction 待ったなし!感染症・感染管理
 1.世界の感染症の現状
  1.感染症の現状を読みとく基礎知識
  2.HPAIの流行は来る!
  3.若い世代にHIV、50歳以上に結核が多い!
  4.無視されている感染症の多さ
  5.CBRNEテロ(バイオテロ)対策
 2.日本の院内感染の現状
  1.院内感染の要因と起因微生物
  2.薬剤耐性菌一覧
  3.院内感染対策上重要なウイルス感染症一覧
  4.日本の院内感染の現状
 3.すぐに役立つ感染管理
  1.標準予防策(Standard precautions)
  2.防護用具〔Personal Protective Equipment(PPE)〕
  3.感染経路別予防策
 4.血管内留置カテーテル関連感染におけるバリアプリコーション
 5.学生・医療スタッフが接種すべきワクチン

第1章 こんなときどうする!?感染管理
 1.消毒・処置・滅菌の最新必須知識
  a.消毒
  b.処置
  c.滅菌
  d.清掃
  e.廃棄物
 2.微生物別対応法
  a.耐性菌保菌・感染患者への対応院内感染菌と市中感染菌
  b.結核患者への対応
  c.ウイルス感染症患者への対応
 3感染部位別対応法
  a.腸管感染症患者への対応
  b.呼吸器感染症患者への対応
  c.泌尿器・生殖器感染症患者への対応
  d.褥瘡を有する患者への対応
  e.寄生虫などを有する患者への対応
  f.劇症型患者への対応
 4.一類感染症
  ■外来での対応、行政への対応
 5.職業別対応法
  a.針刺し・切傷時の対応
  b.患者体液汚染時の対応
  c.輸血時の対応

第2章 感染管理の基礎知識
 1.微生物対応法
  a.主な微生物の紹介
  b.主な抗菌薬の紹介
  c.主な消毒薬の紹介
 2.常在菌と病原菌の区別
  a.正常細菌叢
  b.正常細菌叢の人体への影響
  c.各種感染症の主な微生物
 3.感染症診断の進め方
  a.医師の初診(感染症の初期診察)
  b.画像診断検査
  c.血液化学検査
  d.病理検査
  e.微生物検査の概略
  f.検査結果の報告とその読み方
  g.アウトブレイクに役立つ検査集計
 4.感染症治療薬
  a.抗菌薬
  b.抗寄生虫薬
 5.感染症の届出と感染症法
  a.感染症の分類(類型)と感染症指定医療機関
  b.感染症類型と対象疾患
  c.届出の実際
  d.感染症の類型別特徴と措置
  e.その他の感染症関連法
 6.簡単なアウトブレイクの見つけ方
  a.細菌検査結果による見つけ方
  b.患者の臨床症状からの見つけ方
 7.サーベイランス
  a.サーベイランスとは
  b.感染部位別サーベイランス

第3章 目で見る微生物の特徴
 1.細菌
  a.グラム陽性球菌
  b.グラム陽性桿菌
  c.グラム陰性球菌
  d.グラム陰性桿菌(腸内細菌科)
  e.グラム陰性桿菌(腸内細菌科以外)、その他
 2.真菌
  ■酵母、糸状菌
 3.寄生虫
  a.原虫
  b.線虫類
  c.条虫類
  d.吸虫類
 4.ウイルス
  a.DNA ウイルス
  b.RNA ウイルス

第4章 実践!病院感染管理
 1.医療関連者管理
  a.職員健康管理
  b.学生管理
  c.ボランティア管理
  d.入院患者感染管理
  e.健康管理手帳とは?
 2.施設管理
  a.外来
  b.一般病棟
  c.手術室、ICU
  d.新生児室
  e.透析室
  f.老人福祉施設
  g.在宅医療
 3.院内感染対策組織管理
  a.院内感染対策委員会(ICC)
  b.感染制御チーム(ICT)
  c.ライセンス取得の勧めと役割(ICD、ICN、ICMT、BCICPS)
  d.感染管理システムと検証(院内感染予防対策のシステム化)
 4.美しい日本の医療:開かれた病院とは
  a.院内感染による死亡患者数が把握されていない
  b.義務化された医療安全管理体制
  c.病院を選ぶ選択肢とは
  d.開かれた病院とは
 5.職員の感染管理教育〜効果的な職員教育とは?
  a.講習会の内容・時期・回数
  b.効果的な職員教育法と最終目的
  c.患者・家族への説明と教育

感染管理で使われる略語一覧