卵巣がん治療ガイドライン2015年版

再発卵巣癌

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化学療法感受性とTFI

再発卵巣癌の化学療法感受性に影響を与える因子とし

て,下記の因子が重要である。
TFI:treatmentfreeinterval前回化学療法終了後から

再発治療開始までの期間

DFI:diseasefreeinterval

前回化学療法終了後から
再発までの期間

PtFI:platinumfreeinterval

前回プラチナ製剤による
治療終了後から再びプラ
チナ製剤投与までの期間

なかでもTFIの重要性を示したものが多い。治療す

る立場に立ったときは,DFIが重要で,かつ再発診断か
ら治療開始までのタイムラグはほとんどないことを考慮
し,以降DFI≒TFIとして用いる。

表4

 再発卵巣癌の化学療法(薬剤名は五十音順)

薬 剤

投与量

投与スケジュール

奏効率

(%)

イリノテカン

100mg/m

2

静注,day1,8,15,4週毎

29

ゲムシタビン

1,000mg/m

2

静注,day1,8,15,4週毎6〜15

トポテカン

(ノギテカン)1.5mg/m

2

静注,day1〜5,3週毎

12〜18

ドセタキセル

70mg/m

2

静注,day1,3週毎

22

パクリタキセル180mg/m

2

静注,day1,3週毎

10〜30

リポソーム化

ドキソルビシン40〜50mg/m

2

静注,day1,4週毎

10〜20

エトポシド

50mg/m

2

経口,day1〜21,4週毎

27

保険適用外

パクリタキセル80mg/m

2

静注,毎週

25〜45