G．局 所 療 法　　

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．局 所 療 法

．局所療法

　直視下あるいは画像ガイド下に，種々の化学物質，温熱冷却エネルギーなどを用いて，癌部
を直接的に治療する方法を局所療法（tumor ablation）と称する。
　それぞれ治療方法，治療手段，画像診断法別に用語を規定した。
1．治療方法（）
　　1）化学物質による治療（chemical ablation）
　　　  経皮的にエタノールを注入するエタノール局注療法（percutaneous ethanol injection，

PEI）が一般的である

（註1）

。

　　2）熱源による治療（thermal ablation）
　　　  経皮的にラジオ波で焼灼するラジオ波焼灼療法（radiofrequency ablation，RFA）が一

般的である

（註2）

。

2．治療到達手技（）
　　1）経皮的（percutaneous approach）
　　2）鏡視下（endoscopic approach）

（註3）

　　3）直視下（open approach）

（註4）

3．画像診断，画像手技（）
　　1）超音波誘導下（ultrasound guided）
　　2）MRI誘導下（MRI guided）
　　3）CT誘導下（CT guided）

註　1：エタノールに代わって酢酸（acetic acid）を用いる方法もある。
註　2： 熱線量でのマイクロ波によるmicrowave ablation，レーザー焼灼によるlaser ablation，凍結

法によるcryoablation，さらには超音波収束によるfocused ultrasound ablationなどの方法も
ある。

註　3：胸腔鏡下（thoracoscopic approach），腹腔鏡下（laparoscopic approach）がある。
註　4：operative approachと同義語である。