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internal margin
呼吸によるinternal marginの場合,
肺の膨張に伴い,位置がずれる
呼 吸
嚥 下
蓄尿量
腸内ガス
胃内容量
呼吸性移動がない場合
大きな呼吸の場合
internal margin
として考慮すべき項目
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setup marginとして考慮すべき項目
球が入ったファントム
レーザーとのずれ
実 線:レーザーの中心
破 線:位置照合装置の中心
位置照合装置等の精度
術者の個人差
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internal marginは患者の生理的な活動に起因するものである。
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internal marginとして考慮すべき項目に呼吸,嚥下,蓄尿量,腸内ガス,胃内容量などが挙げられる。
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設定するinternal marginの値は,照射する部位ごとに異なる。
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肺や腹部に対する照射の場合には,呼吸性移動が大きいため,marginを大きくする必要がある。一
方,四肢などへの照射の場合には,internal marginとして考慮すべき項目が少ない。
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setup marginとして含むべき項目に,使用する位置照合装置の精度と,セットアップを行う術者の個
人差が挙げられる。
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治療計画では照射すべき標的に対して,アイソセンタ(回転中心)が定義されている。このアイソセ
ンタを,治療室内のレーザーと種々の位置照合装置を用いて合わせることになるが,それらの誤差を
ゼロにすることは困難である。その誤差をsetup marginとして含める。