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. Analytical

推奨されるHER2検査判定アルゴリズムは?

CQ 2-4

ASCO/CAPガイドライン2013年版に準拠して判定する

(以下に【HER2検査フローチャート】を転載)

IHC 1+

陰性

IHC 0

陰性

>10%の腫瘍細胞

に強い

完全な全周性の膜染色が認

められる

>10%の腫瘍細胞

に不完

全および/または弱/中程

度の全周性の膜染色が認め

られる

または

≦10%の腫瘍細胞

に強い

完全な全周性の膜染色が認

められる

IHC 2+

equivocal

IHC 3+

陽性

リフレックステスト

**

(ISH法を用いて同じ検体で),または新たな検査(IHCまたはISH法を用いて可能なら

新たな検体で)を実施しなければならない。

低倍率の対物レンズで容易に評価でき,均一および近接する浸潤細胞集団 

**

病理医が主治医の判断を得るこ

となく行うテスト

>10%の腫瘍細胞

にかす

かな/かろうじて部分的な

膜染色が認められる

膜染像が認められない

または

≦10%の腫瘍細胞

に不完

全で,かすかな/かろうじ

て膜染色が認められる

IHC法(浸潤部)

図1

 HER2 IHC法の判定フローチャート

(乳がんHER2検査病理部会:HER2検査ガイド 乳がん編[第四版],p2,2014)

ISH法

陽性

ISH法

陽性

ISH法

陽性

ISH法

equivocal

ISH法

陰性

リフレックステスト

**

(IHC法を用いて同じ検体で),代替えCh17プローブを用いたISH法,または新たな検査

(IHCまたはISH法を用いて可能なら新たな検体で)を実施しなければならない。

均一および近接する浸潤細胞集団 

**

病理医が主治医の判断を得ることなく行うテスト

この場合,Ch17モノソミーの可能性がある

デュアルプローブによるISH法(浸潤部)

HER2/CEP17比<2.0

HER2/CEP17比≧2.0

HER2遺伝子コピー

数の平均が1細胞

あたり≧4.0

HER2遺伝子コピー

数の平均が1細胞

あたり<4.0

HER2遺伝子コピー

数の平均が1細胞

あたり≧6.0

HER2遺伝子コピー

数の平均が1細胞

あたり≧4.0~<6.0

HER2遺伝子コピー

数の平均が1細胞

あたり<4.0

図2

 HER2 Dual probe ISH法(FISH法,DISH法)の判定フローチャート

(乳がんHER2検査病理部会:HER2検査ガイド 乳がん編[第四版],p2,2014)