00482T
4/8

PCO表3-1.PE(I)CO Patient(患者) , Population(集団)E(I) Exposure(曝露) または Intervention(介入) Control(対照) Outcome(アウトカム)PE(I)COとは,Patient(患者),Exposure(曝露)またはInterven-tion(介入),Control(対照),Outcome(アウトカム)の頭文字をつなぎ合わせたものである(表3-1)。特に仮説検証型の研究では,PE(I)COへのあてはめによる,CQからRQへの定式化が重要となる。仮説の検証可能性に関する原則として,可測性(measurability),定量性(quantitativity),比較可能性(comparability),尤もらしさ(plausibility)の4つが挙げられる。可測性とは,厳密な測定原理に基づく適切な測定手段を用いて,測定できることを指す。定量性は,測定値の統計分析が可能であることを意味する。比較可能性とは,適切な対照が設定できることである。尤もらしさとは,測定結果が生物学的または臨床的に尤もらしい条件を備えていることである。PE(I)COは,これら4つの原則を満たし,仮説の検証可能性を担保するための作業フレームと考えることができる。なお,比較対照がない記述疫学研究にPE(I)COはあてはまらない。診断研究もPE(I)COへのあてはめはできない。仮説がない探索的研究でもPE(I)COを作ることはできないし,そうする必要もない。28

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る